よくある質問と回答

どんなものが登録対象ですか?

「国際標準同人誌番号」や「日本同人誌コード」の名前が示すとおり、同人誌が対象となります。

ただし、形態は本(冊子)に限りません。

グッズやソフトウェア・ハードウェア、アクセサリなどなど、その種類は様々です。

おおまかに言って、コミックマーケットでサークル頒布物として頒布が認められる物すべてが対象になるとお考えください。

コピー機で印刷した本でも登録できますか?

もちろん登録できます。

手作りのグッズやCD-R・DVD-Rに収録した作品も登録できます。

実体のないダウンロード頒布の作品であっても登録できます。

費用はかかるの?

登録にかかわる費用、参照にかかわる費用ともに無料でご利用いただけます。

ただし、ISDNに対応するソフトウェアが有償か無償かまで関知しません。

すでに頒布を終了した作品にも番号は発行されますか?

発行されます。

番号を与えられた作品は一覧として参照することもできますので、これを既刊の目録として活用していただくのも良いでしょう。

既刊が多く登録に手間が掛かる場合などには、Microsoft ExcelやLibre Office Calc, Google スプレッドシートなどで纏めていただければ当方で一括して登録しますので、お気軽にご相談ください。

再版時に番号の扱いはどうなりますか?

内容にほとんど変化がない場合には、現在の番号をそのままお使いください。

版を重ねるごとに内容に変化がある場合には、新規に番号を取得していただくのが望ましいです。

電子版を発行する際に番号の扱いはどうなりますか?

電子化の際のプロセスによっては番号を変更する余地がないこともあるので、番号はそのままお使いいただいて問題ありません。

また、紙版と電子版、電子版もプラットフォーム毎にそれぞれ番号を取得していただく運用も歓迎します。

以前からISBNをパロってました。乗り換えても良いですか?

歓迎いたします。

規格の範囲内であれば、可能な限り似た感じの出版者記号部分を用意することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

以前からISBNをパロってました。今更変えたくありません。

ISDNへの登録には何の強制力もありません。

また、ISBNと違って、番号がなければ頒布・販売で不利になるようなこともありません。

従来通りに独自の番号を表記していただいて何ら問題はありません。

ISBNは10桁なのに、ISDNは13桁なの?

ISBNも13桁です。

確かに以前は10桁でしたが、2007年以降に発行された書籍から13桁になっています。

ISDNは2008年に発生した規格なので、元ネタに準じて13桁になりました。

作品の雰囲気のために10桁の番号が欲しい。

推奨しませんが、13桁の番号から10桁の番号を作成可能です。ご相談ください。

10桁で表示する場合、できるだけ13桁の番号の掲示もお願いいたします。(場所は問いません)

なお、書籍のバーコードの番号は今も昔も13桁です。

ISBNじゃダメなの?

理想としては正規のISBNを取得したいところでしょうが、ISBNは取得にそれなりの費用がかかりますし、継続した利用にもお金がかかります。この費用は発行者にとって大きな負担となります。

加えて、国際標準図書番号機関が管理しているのは出版者記号までで各出版物ごとの番号の管理は各出版者に委ねられており、効率よく番号から出版物を特定するには小売店のデータベース等を参照する必要があります。当然ながら、ISBNを取得していても流通に乗っていなければ番号から出版物を特定することは難しいのです。

一般流通を視野に入れていないのであれば、ISBNほど仰々しい仕組みを利用する必要はないと思います。

ISBN(JAN)をすでに取得している作品の登録は可能ですか?

可能です。

すでに登録済みのISBNやJANを入力する専用の項目はありませんが、発行者定義情報として書き添えていただければいずれ検索できるようになるかもしれません。

同人誌の商業化とか一般流通化でも目論んでるの?

そんな気はありません。

ISDNは趣味の範疇で作成され一般流通に乗せるつもりのない同人作品であっても気軽に使えてきちんと作品を一意に特定できる仕組みを提供する物です。

あくまで一意に特定することが目的であって、流通させることを意識した規格ではありません。そのため、一部のシステムで番号の衝突が起こる可能性を覚悟した仕様となっています。

ただし、同人誌を商業的に扱う(もしくは扱わざるを得ない)会社組織・団体・個人等がISDNを用いて作品の管理に用いることを拒否するものではありません。

同人誌にバーコードを付けることに危険はありませんか?

ありません。

強いて危険を挙げるとすれば、正規のISBN/JAN/EAN以外のバーコードを付けているものは一般流通に乗せることができなくなる点です。同人誌委託書店以外の流通も視野に入れている作品であれば早い段階から正規のISBNやJANを取得してしまうのが得策でしょう。

正しく読めたとしてもコードの値がISBN/JAN/EANに当てはまらなければ流通の仕組みによって一般流通から自動的に除外されるということは一般流通を目指していない同人作品にとってはむしろ利点となる部分かもしれません。ISDNの仕組みはこの範囲にあります。

危険性と云うよりはメリット/デメリットの話になりますので、ご自身の活動の範囲と照らし合わせて判断していただければと思います。

なお、上記は創意工夫や金策に基づくコード値の話であり、既存のバーコードを複写したり他者の保有するコード帯を無断使用したりするのとは論点が異なります。

同人誌と一般の書籍との外見がバーコードによって一層似てしまうことを危惧する声もあるようですが、印刷された紙が束になって綴じられていれば本なのですからお互い似ていて当然です。バーコード云々以前の問題だと考えます。

Doujinshi DB Project をご存知ないのですか?

表題のサイトはおそらく読者主体で作られているデータベースだと思われますが、ISDNの場合は登録して番号を発行するかを決めるのは発行者です。

ISDNはあくまで番号を発行するための仕組みです。作品情報を登録していただいているのは番号の一意性を確保するためです。

しかし、このようなサイトでISDNが活用されるようになるとすれば、とても嬉しいことです。

ISDNって名称はヤバイんじゃないの?

ISDNという名称は東日本電信電話株式会社 (第4422880号, 第4465094号) および、積水メディカル株式会社 (第2510995号) によって商標登録されていますが、これらのいずれの指定役務の範囲にも国際標準同人誌番号は含まれません。

なので、上記権利者に対する商標権の侵害には当たらないと判断しています。

商標や特許がらみの法律に詳しい方からのツッコミをお待ちしております。

なんでこんな名前になったの?

元ネタの International Standard Book Numbering の Book の部分を Dojin に置き換えて略したら ISDN になりました。

ただし同人誌の英訳として Doujinshi が正しいかわかりません。

たぶん、コミックマーケット等で扱われている同人誌のニュアンスとしては Doujinshi なんだと思います。

無料で使えて広告表示も無し…… 運営費用はどうしているの?

運営費用はすべて代表の私費に依存しています。(開設より、2022年現在も)

直接的な運営費用としてはサーバーレンタル料やドメイン更新料が毎年発生しています。同人誌即売会への参加や同人誌の発行なども広告活動として考えると出費にあたります。

広告を設置していない理由としては、本来の目的が広告を含めようのないXMLを配信するサイトであるため設置しても収入が見込めないこと、広告を設置した場合に裏で行われている行動追跡と同人とは相性が良くないと判断したこと、単純に広告を邪魔だと思っていることが挙げられます。

金銭的な収入はありませんが、運営しているとすべての登録情報が手元に届きます。すると今まで知り得なかった同人誌との出会いがあります。これはなにものにも代えがたい報酬だと思います。

もし金銭的に支援していただけるのでしたら、日本同人誌コード管理センターで発行している同人誌を即売会や委託書店等で購入いただけますと幸いです。

さらに支援していただけるのでしたら、Amazonのほしい物リストから何か贈っていただけるととてもとても助かります。

2024年で終了してしまうんですか?

そのような予定や計画はありません。:-)